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Je Te Veux ♪

2010年02月27日
アニメ 248話『氷の龍と炎の龍』を観て。


浮・京・日 → 一 の方向で。
(一護は出てきません)

山本総隊長が変な事を言い出して・・・










「しかし、おしいのぅ」

飛び出していく一護の背を見送りながら、ボソリと山本が呟く。

「何がさ?山ジィ」

「あの子どもが女子なら、お前らどちらかの嫁にもってこいだと思っての」

突然発せられた山本の言葉は、
張り詰めていた京楽と浮竹の霊圧を破るのに充分な力を発した。



先に、気を取り戻したのは浮竹の方である。

「こんな時に何をおっしゃってるんですか!?元柳斎先生!」

山本をたしなめようと常識的な言葉を口にするが、
対する京楽は、ちゃっかり山本の言葉に乗っていく。

「・・・一護ちゃんなら、今のままでも大丈夫だと思うんだけどなぁ?」

「お前もこの非常時に、何を暢気なことを言っているんだ!!
ふざけている場合ではないんだぞ。解っているのか、京楽!」

「本気なんだけどねぇ」

「ふ~む、京楽も身を固める気になったか」

山本も、浮竹の制止の声など耳に入らなかったかのように、自分の話を続けていく。

「先生、落ち着いてください!一護君の意志はどうなるんですか!」

「大丈夫だよ。ボクが一護ちゃんを不幸にする訳がないでしょうが」

「そういう問題じゃないっ!!」

「なんだ~、浮竹も一護ちゃんのこと欲しかったってこと?」

「悪いかっ!」

浮竹も、思わず反射的に本音を答えていた。




「ほぅ、そうだったのか・・・。良きことじゃ。
しかし、京楽と違い色恋に疎いお前までのぉ」

妙な事に感心されて、浮竹は微妙に居た堪れない気分になる。
山本の言葉は聞こえなかった事にして、京楽に自分の優位性を指摘することにした。

「・・・大体、俺のほうが彼との接点は大きいんだ」

「接点ったって、ルキアちゃんの上司ってだけでしょ?」

「充分だろう。俺の部下の恩人は、俺にとっても大事な人間だ」

「じゃあ、親友の大事な人間は、俺にとっても大事な存在ってことで」

「それとこれとは違うだろう!」

「だいたいキミさぁ、体弱いじゃない?
そんなんでいざという時に一護ちゃんを助けられる?」

「見くびるな!そういうお前こそ、
日頃の行いを考えれば、彼を泣かせそうで任せられないな」

「泣かせるわけないじゃない。
一護ちゃんが傍にいてくれたら、遊びなんて興味ないね」

「俺も、一護君がいてくれたら、体調も改善されるような気がするさ」

「そんなお手軽なもんなのかい?キミの病気は」

「そういうお前の生活習慣も相当なものだったがな」

「知らないのかな?遊んでた人間の方が身を固めたら誠実になるのさ」

「どうだか。それは短い人間の命だったら当てはまるだろうがな。
お前こそ知らないのか?病気と戦ってきた人間は、
守るべき者が出来たとたん強くなれるって事を」

「キミの虚弱体質も相当筋金入りの長さだったと思うけどねぇ」



「いい加減にしやがれ!!いい大人がドイツもコイツも!
そんなこと言ってる場合じゃねーだろうがっ!」



そこに怒声が響いた。冬獅郎である。

一護を氷輪丸で援護しながら脱出させて
次は自分らがここから脱出しなければならないという時に、
自分より遥かに長く生きたはずの最古参である隊長たちが、
くだらないことで言い合っていたのだ。

冬獅郎の存在は忘れられ、山本総隊長は一人納得しながら眺めているだけである。

冬獅郎の怒声と冷たい視線に冷静さを取り戻したのか、
浮竹と京楽もばつが悪そうに、謝罪の言葉を口にした。

「す、すまない。俺としたことが冷静さを失っていたようだ」

「悪かったねぇ、日番谷隊長。さて、それじゃあ本気出して頑張りますか」

「ふむ・・・そうじゃったのぅ。後は帰ってから考えるとするか」

山本も、やっと重い腰を上げたようである。
場の空気が、戦闘態勢に入りかけたとき、再び爆弾が投下された。



「あの子どもには、吾が主こそふさわしい」



「・・・氷輪丸、お前は黙ってろ」

無口な性質であったはずなのに、要らないことばかり言う己の斬魄刀に、
冬獅郎は頭が痛む思いだった。

「「ほぅ」」

案の定、二人の隊長は本来の目的を忘れ、声を低くして反応してきた。
こんな時ばかり、無駄に高い霊圧を二人がかりで飛ばしてくる。

「そうじゃったか、日番谷よ。お前でもいいかもしれんな」

山本の言葉に、大人気ない二人の隊長の霊圧がさらに高くなる。
いくら『天才』呼ばわりされてきたとはいえ、
この二人をまとめて相手にすれば勝ち目はないと冬獅郎は思う。

そもそも、こんな一護の意志が介在しない所で、戦ったところで意味がない。

この調子では、いつになったら一護の援軍に駆けつけられるのか。
それこそ、他のヤツにいい所を持っていかれるだけではないのか。
(何でそんな簡単な事に気付かねーんだろーな、この二人。)

そう思う冬獅郎はイライラと心の中で焦るのだが、
どうすれば軌道修正できるのか思いつけない。

とりあえず二人の気をそらすべく、気になっていた事を問うてみる。

「・・・そもそも、総隊長は何だってそんなことを言い出したんですか?」



「むぅ。あんな真っ直ぐな気性の子どもが傍に居たら、孫のようで楽しそうだと思っての」



(((そんな理由!?)))

呆気にとられた三人の心の叫びなど聞こえぬ風に、山本は言葉を続けた。

「あの子どもは人気があるらしいの。こうなれば他にも良き婿の口があるかもしらん」

一護を誰かの『嫁』にする気満々な山本の様子を見ていると、
いずれ本気で『総隊長命令』として結婚を決めそうな気がしてきた。



遅ればせながら『敵』が外にも大勢いる事に気がついた京楽と浮竹とともに、
全員がそこから抜け出せるには、もう少しの時間が必要となったのである・・・






                            ~ END ~



   斬魄刀編、好きでした~♪
   斬魄刀が人型になったら・・・ってロマン(←おい、こら)ですよね。
   大型犬のような氷輪丸がツボ。一護にも懐けばいいと思うよ。
   というか、斬魄刀たちも一護争奪戦してくれるといい。
   そして、山本総隊長は本物のおじいちゃんのように、
   一護を可愛がってくれたらいいな、と。






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